サンダーフォースV(ヒューマン)非公式設定
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==========Thunder Force V Human==========
[Refined Vasteel Replica 計画]
西暦2144年、統合政府軍上層部においてある計画案が承認された。
『兵器としてのVasteelを模倣・複製した次期主力戦闘機の開発』
この計画案が誰によって提案されたのか、またどの様な経緯をへて承認されたのかは最高機密とされている為不明だが、不思議なことに同計画はそれまでVasteel-Technologyに関する研究・開発を集中して行っていたBabel内ではなく、新たにRVR計画のプロジェクトチームが作られ、さらに機密保持のためRVR計画の全データはガーディアンのワールドネットワーク上から切り離されている。
当初1チームで動いていたRVR計画であったが、一部のスタッフから「未解明の部分の多いVasteelの模倣にこだわる必要はないのでは」という意見が出され、Vasteelを可能な限り模倣した機体を開発するRVR-01チーム、Vasteel Technologyを含めた現人類の持つ全技術を集約した機体を開発するRVR-02チームによる次期主力戦闘機の開発競争となった。
結果的にコストパフォーマンスも含めた比較検討の上、次期主力戦闘機はRVR-01に決定する。
その後RVR計画は、高性能のRVR-01を一般のパイロットにも扱えるようにする為の思考制御システムの完成とRVR-01の機体性能の向上、及びRVRの支援・強化・輸送等の機体開発・整備を行う第二段階に移行している。
[Reffi]
正式名称『Reckoing Of Fighting Fact Intelligenec』
RVR-01 Gauntletのナビゲーションシステムとして開発された、ガーディアン級の人工知能プログラム。
西暦2150年のガーディアンとの第一次交戦の時点でRVR-01 Gauntletに登載されていたのはReffi ver1.00である。
ver1.00のReffiではRVR計画の第二段階において開発中であった各種装備を使用・制御する拡張機能が未完成である上に、ガーディアンシステム管理下での戦闘行動を念頭に設計されているため、作戦指示伝達、敵エネミー情報のダウンロードなど多くの機能をガーディアンのサポートに委ねていた。
そのため仮に対ガーディアン破壊作戦にReffi ver1.00を使用した場合、多くの機能不全が予想される他に、ガーディアンによる偽の作戦指示により無力化もしくは吸収される危険性が高かった。
この結果、統合政府軍上層部はそれまで極秘裏に進められていたRVR計画を正式に『特殊部隊222』として再編成し、
ガーディアンシステムの指示系統から完全に独立して機能するver1.01。
RVR-02のナビゲーションプログラムとして作られていたものを利用して、現人類の持つ全兵装との物理的接続により使用・制御を可能としたver1.02。
ver1.02をRVR-01シリーズの全機体(E・His・Ex)に登載可能にするために再設計したver1.03。
それまで唯一、ガーディアンシステムを利用していた敵エネミー情報その他のダウンロードをやめ、Reffiのみで全情報を集中管理を行うver1.04。
と言う様にバージョンアップを現在も繰り返している。
[RVR-01 Gauntlet]
小型戦闘兵器としての"Vasteel"の設計をそのまま模倣した機体
。
機体構造は大まかに
中央メインブロック
(コックピット・中型0/1相転移炉・メインAPLバーナー)
両翼ブロックX2
(プロンペラントタンク・シールドシステム制御・機体全体制御)
ウエポンブロックX2
(各種兵装制御・兵装用小型0/1相転移炉・サブAPLバーナー・水平翼)
下部連結ブロック
(中央と両翼ブロックの連結・ターゲットシステム・垂直翼)
上部ブロック
(Craw Control System [クローユニット制御システム])
の計7ブロックからなる。
通常時には両翼ブロックのプロペラントタンクからエネルギーを各ブロックへ供給しているが、"Over Weapon"発動時にはウエポンブロック前部上下に開きクローユニットから上部ブロックのC.C.Sにより直接エネルギーを取り込む。
[RVR-01 Gauntlet Economy]
量産性を追及した機体でノーマルタイプのガントレットに比べると攻撃能力などの点で劣るがコストパフォーマンスが良く、次期主力戦闘機としては十分な能力を持っている。
だが量産機の為(基本的に)Reffi未搭載機であり、ガーディアンの超干渉能力による暴走の危険がある。
サンダーフォースによる高々度衛星軌道上の戦闘の際にRVR-01Eと思しき機体が数機確認されている為、小数ながら生産されていたと考えられる。
[RVR-01 Gauntlet Hispeed]
機動性を重視した機体でノーマルタイプのガントレットに比べ2倍以上の機動性を持つ。
そのあまりの機動性の為(Reffiを搭載しても)非常に扱いが難しく、また不足するエネルギーをクローユニットがナノマシン自動増殖に使用するエネルギーの一部から流用している。
[RVR-01 Gauntlet Extend]
量産性を無視し可能な限り機体性能を上げた機体となるはずであったが、そのための膨大なエネルギーの確保ができず、結果攻撃性能を重視するあまりRVRシリーズの本来持つ高機動性が大きく喪失している。また、クローユニットのナノマシン自動増殖能力を50%アップさせたため逆にクロー自体の制御が不安定となり、ノーマルタイプでは3基装備可能だったものが2基までしか装備できなくなっている。
[RVR-02 Vambrace]
当初凍結中であったRVR-02開発計画であったが、ガーディアン破壊作戦のため凍結解除となる。しかし、統合政府にはRVR-02を完成させる時間的余裕はなく、RVR-02開発計画で研究されていた「現人類の持つ兵装技術と"Vasteel-Technology"を緻密に融合させる技術」を使用し、RVR-01のコックピットブロック及びReffiを核とした機体の開発を行うに留まった。(これはナビゲーションプログラムのReffiが、対ガーディアン戦に必要不可欠だったのも理由)
実際に完成したRVR-02 VambraceはRVR-01 Exにおいて問題となったエネルギーの不足を兵装用大型0/1相転移炉を2基搭載して中央メインブロックの中型0/1相転移炉を含めた計3基で相互機能させることにより解決し、RVR-01では実現できなかった(Vasteel Originalの装備)ブレードとレールガンの使用、Ishter edgeの一部機能の発動を(不完全ながら)可能とするなどRVR-01を上回る機体性能をもつ。
[Circulate-Death]
Vasteel-Technologyによって可能となった技術。
予め対象者の遺伝子サンプルと脳内マップを記録し、その本人が死亡した場合、成体クローンを培養し脳内マップを再現することで生き返らせる。だが、成体クローンの培養には大規模な施設と約6ヶ月もの時間がかかり、膨大な脳内マップの情報を保存する必要があるため現在は軍事用にのみ使用されている。
また、人間の脳は個人差はもとより年齢によっても微妙に異なる為、コンピューターのソフトが特定のハード上でしか作動しないように、記録された脳内マップも本人の記録時点の身体にしか再現できない。
初期の段階において「優秀なパイロットを多数複製する」というアイデアも出されたが、倫理的問題や「自分と同じ人間が複数存在する」という異常な状態からくる精神的ストレスなどから棄却された。
[Cenes・CTN・Crawford]
ドイツ地方ベルリン出身
年齢32歳(身体年齢21歳)、独身
身長5.58feet(170cm)、体重127.8pound(58kg)
、目の色は黒、髪の色はオフホワイト
対"Guardian"鎮圧を目的として2151年に結成された特殊部隊222(通称"Thunder Force")の部隊長を務める統合政府軍大尉、"Circulate-Death"の21人目の契約者であり、本部隊編入までに2度戦死している。
1度目はA.D.2144 ラグランジュ3事変ー[SW-03 PRIEST]9機とのドックファイトの後、戦死。
2度目はA.D.2148 月軌道管区内戦ー衛星からの長距離射撃を受け、空母と共に爆死。
その度に18歳の体と記憶を持って甦っている。
なお、名前の中にある"CTN"とは"Cybernetic Terminal Module(生態端末)"の略であり、その人物がクローン体であることを示す。ゆえにA.D.2144で戦死しているオリジナル体はセネス・クロフォード大尉であり、C-Dに契約した時点の階級(彼女の場合大尉)で永久に固定されている。
[モノポール超導体理論]
モノポール(超導体磁気単極粒子)
宇宙創成(ビッグバン)時に発生したと考えられている粒子で、N極もしくはS極のどちらか片方しか磁極を持たず、体積が極めて小さい粒子にも関わらず陽子の数千兆倍という桁外れに大きな質量(エネルギー)を有している。
このモノポール粒子の特異性を利用することで可能となる様々な理論を総括したモノをモノポール超導体理論と呼ぶ。
実際にはモノポール粒子の入手が非常に困難なため、この理論は机上の空論でしかないとされ、地球圏においてはまったくと言って良いほど研究は行われなかった。しかし、Vasteelの動力機関より回収されたモノポール粒子とVasteel Technologyの解析によってモノポール超導体理論は実現可能な理論となり、その研究は現在もBabel管理用人工知能Guardianにより急ピッチで進められている。
また、Vasteelより回収されたモノポール粒子は非常に小数であった。そのため統合政府は旧南アメリカに8の字型の大型粒子加速機を建設。同施設の超電導コイル内でN極とS極のモノポール粒子をそれぞれ光速近くまで加速し8の字の交点で正面衝突させて、その時生じる爆発のエネルギー反応を利用することでモノポール粒子の量産を可能とした。
西暦2141年からは同施設は老朽化のため稼働を休止し、モノポール粒子の量産は全てBabel内に新たに建設された大型粒子加速機で行われている。
[0/1相転移炉]
モノポール粒子の数兆倍という巨大な質量を利用し、モノポール粒子を他の物質の原子核にぶつけることによって「陽子崩壊」と言う現象を起こす。
「陽子崩壊」によって、通常は安定した状態である陽子は破壊され(熱)エネルギーと陽(+)電子に分離する。分離した陽電子は原子核の周囲に存在していた(−)電子とぶつかり消滅するため、後には無傷のモノポール粒子と崩壊した陽子の全エネルギーだけが残ることになる。
そのため従来の原子炉のように放射性廃棄物の危険性もなく、燃料も水などの通常物質だけで理論上半永久的に稼働することができる上、燃料となる物質の有するエネルギーを全て抽出するため通常の核分裂反応の数百倍というエネルギーが得られるなど、まさに人類の手にした究極のエネルギー源と言える。
[時空ポテンシャル連結理論]
モノポール粒子の磁気単極特性を利用し、ある空間座標に単極子磁場の強力な振動を生じさせ、その空間座標に人為的に一種の特異点(いわゆるワームホールと呼ばれるようなもの)を創りだす。
これにより離れた二ヶ所を特異点相互で連結させ、その特異点を通過することで、二区間を瞬時に移動することが可能となり、それまで不可能とされた光の速度を越えた移動方法(いわゆるワープ航法)や他惑星への移民などが可能となった。
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