サンダーフォースV公式用語解説


サントラCD"Technology"にある用語解説+αです。

[Vasteel]
2106年、冥王星外部のカイパーベルトで発見された、人類以外の者によって建造された物体。偉大なる(Vast)者共(〜ian)が作りし鉄塊(steel)という意味から「Vasteel」(Vastian's steel)と名付けられた。
その設計、機構などから小型戦闘機に近い位置付けの兵器と考えられ、さらに機体構造や整備用ユニットのサイズなどから、現人類に酷似した生物が使用していた可能性が考えられる。しかし、発見当初「Vasteel」は著しく破損し、さらにコックピットと思われる部分が切り離されていたため(何者かとの戦闘後、機体を破棄して脱出したため?)Vastianについての解明はそれ以上行われていない。

[Babel]
「Vasteel-Technology」の研究、開発の為に、南太平洋上に建設された大型無人人工島。「Babel」には、通常機器の研究、量産施設、他惑星移住の為の大型移民船建造施設、「Vasteel」の記憶素子内の情報処理と、その言語未解読部分を解析する為の研究施設、モノポール=超導体磁気単極粒子(反応炉の開発に使用)を量産する為の大型粒子加速機他、様々な施設が設置された。(上記のものと同様の粒子加速機が、旧南アメリカにもう1基存在していたが、「Guardian」との第一次交戦の際破壊されている)建造当初は数人のエンジニアが在住していたが、本格的に稼働し始めた2141年からは全くの無人で運用されている。

[Guardian]
「Vasttel」の研究と「Babel」管理の為に開発された、現時点で最も優れた能力を持つ人工知能の名称。過去行われたチューリングテスト(人工知能の能力を試すテスト)で21時間13分53秒耐えた記録を持つ。(次点はReffiの9時間5分15秒)
2150年、「Guardian」による人類への反乱勃発。第一次、第二次に渡る戦闘の結果、全人工のおよそ1/3以上が犠牲となる。反乱の原因は今だ不明。一説には「Vasteel」の記憶素子との接触の際に何らかの致命的な問題が発生したと考えられている。皮肉なことに「Guardian」の名前は、「人類を護る守護者」になって欲しいという設計者の願いから命名されたという。

[RVR]
「Refined Vasteel Replica」の略であり、「Vasteel-Technology」を利用した超高機動小型戦闘機の開発コード。表向きは対「Babel」及び「Guardian」破壊作戦の為に開発された事になっているが、実際には更に以前から秘密裏な研究、開発が行われており、「Guardian」の反乱を契機に表に出されたと考えられる。

[RVR-01 Gauntret]
[Vasteel-Technology」を利用して、と言うよりは、兵器としての「Vasteel」の設計をそのまま模倣した機体。ノーマルタイプであるブルーのカラーリングの機体の他に、量産性を追及したRVR-01E(グリーン)、機動性を重視し一撃離脱を目的としたRVR-01His(レッド)、量産性を無視し可能な限り機体性能を上げたRVR-01Ex(ブラック)が存在する。

[RVR-02 Vambrace]
「Gauntret」開発の持つ、「完全に解明されていない機体の複製」という矛盾した開発プランに反対する意見が承認され、本当の意味でのRVR計画、ーー「Vasteel-Technology」を利用した、超高機動小型戦闘機の開発ーーの達成の為、現人類の持つ兵装技術と「Vasteel-Technology」を緊密に融合させて設計、開発された機体。しかし、先行して開発されていた「Gauntret」の性能を超えるべく、限界以上のハイスペックを要求しすぎたため、量産性に致命的な問題が発生。結果「Gauntret」の量産が決定、RVR-02の開発は中止の方向へ進んでいった。現在、RVR-02の開発は凍結中である。

[Thunder Force]
「RVR-01 Gauntret」7機によって編成された、特殊戦闘機部隊の名称。「Babel」及び「Guardian」鎮圧を目的として、2151年に結成される。RVR計画のスタッフがそのまま移行して形作られた部隊であるため、民間技術者や"CTN"(Cybernetic Terminal Module)の人員が多く組み込まれている。部隊長はセネス・CTN・クロフォード大尉。

[Craw]
Constituted Ray Art Weapon-Unit=人工光学構成兵器の略。およそ80兆の自動増殖する光学生物(ナノマシン、又は微生物に近い物体)が、触媒、誘導機関であるコアブリットを中心に飛び交っており、外見上は青い光球の形態をなしている。通常兵器の補強用として装備するユニットではあるが、その性質上、弾性兵器の防御にも有効であることが確認されている。

[Over Weapon]
Craw-Unitを暴走させることによって、各種の通常兵器を、一時的に超強化形態へ移行することができる機能。超強化形態での攻撃力は圧倒的ではあるが、ナノマシンそのものを強制的に陽子崩壊させて膨大なエネルギーを得る機構のため、その使用可能時間は決して長いものではない。Craw-Unitを最大三基装備可能なRVR-01で行われた使用実験でも、およそ8.31秒が限界であった。

[Ishtar edge]
Ishtar edgeとは、Craw-Unitのナノマシンを機体そのものに作用させ、発動する機能の総称である。武装として使用される場合のIshtar edgeは、Craw-Unitで生成されたナノマシンを、自機の周囲に薄膜状に展開することにより、弾性兵器の防御と近接する物体の排除を可能とする攻的な防御形態となり、また任意のタイミングで薄膜を陽子崩壊させることにより、前方広範囲への有効な攻撃手段へと移行させることも可能な特殊武装として機能する。また、RVRシリーズの主機関に対して使用される場合のIshtar edgeは、Craw-Unitのナノマシンを過燃推進材として0/1相転移炉内に直接大量注入することにより、極短時間ながらも通常の300%OVERの稼働率(これは支援強化ユニット・Brigandineに匹敵する脅威的な推力である)を実現可能とする。しかし現段階のシステムでは上記のいずれの機能も、ナノマシンの展開制御の不安定さや、過剰な陽子崩壊の影響による0/1相転移炉の部分的な機能崩壊が確認されており、未だに実験兵器としての使用試験の段階にとどまっている。

[Brigandine]
RVRシリーズの支援強化を目的に開発された接合ユニット。接合時にはRVRの特性である高機動性の喪失や、被弾面積の拡大などのデメリットも発生するが、それらを補って余りある強化性能ーー
 /推力の大幅な増強による、巨大重力圏の突破能力の付加。
 /コアとなる機体の大幅な改修機能の装備。
 /機体内に装備したCraw-Unitの強制増殖機構によって可能となる、恒常的なOver Weaponの使用。
 /Down shieldの展開による、強力な退弾能力の獲得。
これらの様々な機能を得ることにより、RVRシリーズとBrigandineは、その原型となったVasteelさえも上回る戦闘能力を獲得することになる・・・・・・が、現段階は0型実験機の起動試験を行っている状態であり、実戦配備にはまだまだ程遠いと思われる。

[Reffi]
Reckoning Of Fighting Fact Intelligenceの略称。「Babel」及び「Guardian」の超干渉能力による制御中枢の暴走を防ぐためRVRに搭載された、「Guardian」級の人工知能を持つナビゲーションプログラム。思考制御機構の多いRVRシリーズの特徴に合わせ、パイロットとの緻密な思考同調を前提に設計されており、それによって機体は、かつてないほど繊細な運動性能とターゲット能力を合わせ持つことが可能となっている。「RVR-01 Gauntret」に搭載されているのはver1.02の試作タイプである。

[Arbalest](TFVパーフェクトシステムより)
Thunder Force222部隊を、作戦目的地である人工島Babelに可能な限り近い地点まで輸送するために設計されたステルス輸送機。
中央に1機、左右両翼に各3機づつ、計7機のRVR-01 Gauntletを収容可能。
Guardianの超干渉能力を避けるため、中央に収納された隊長機のReffiにより直接機体の航法制御を行う。また、機体の素材にはNaイオンと紫外線により過剰劣化する物質が混入されており、Gauntletの発進後は海面に着水し、およそ12時間で完全に消滅ー本作戦の秘匿性を維持する仕様となっている。

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