サンダーフォースVIへ


作者:SBA

ープロローグ:ケース1ー

銀河歴999年
あの一世紀にわたったオーン帝国戦争終結から百年あまり。
すでに人々の心からオーンの恐怖は消え去り、あの悪夢の時代も歴史の1ページとなりつつあった。

銀河連邦軍147装備管理局、
オペレーターの彼女は、ある奇妙な転送命令を受けた。
「またどこかのバカが軍需物資をちょろまかす気かしら。」
実際、それなりに平和な時代が百年も続いたためかこの様な軍需物資の着服は珍しくなく、その命令コードランクがA(最高位)だったこともあり彼女はその転送命令内容の確認もせずに転送の手続きを行った。
「どこのお偉いさんか知らないけど、こういうのは黙認した方が利口よね。」
・・・つまりは彼女も平和な時代の軍人だったのだ。

しばらくして147装備管理局内に大混乱が起きる。
実に二千数百発もの小型戦闘機用反応ミサイルが転送されていたのだ。

転送履歴を調べた結果、その異常な数のミサイル転送を命令した人物の名前が判明。

『銀河連邦軍177技術情報局:キャロル・T・マース小佐』

それはあの『ヴィオス』破壊作戦の英雄だった。

「ヴィオス破壊作戦の英雄が生きている。」
そんな噂が銀河連邦の人々の間に急速に広まった。
当初軍は「そのようなことを暗示させる情報は全く無い」とコメント。しかしミサイル転送の事実が明るみになると今度は「単なるコンピューターの誤作動だった」とコメントする。
銀河連邦の人々がそれで納得するはずもなく、英雄生存説、オーン戦継続説、軍クーデター準備説など数限りない説が囁かれはじめたため、軍は解決策として記録されている転送座標への調査船の派遣を決定した。

そして記録されていた転送座標である惑星の衛星軌道宙域に、調査船が到着したとき、そこには戦闘兵器群の残骸と思しき物体が無数に漂っていた。

それを目の当たりにした調査船の艦長は「大規模な戦闘の跡地である」と判断。即座に銀河連邦軍司令部へ大規模な調査チームとその護衛部隊の出動を要請、その到着までの間調査船内に警戒体制をひくと共に可能な限りの情報収集を実行。

そして・・・、調査船は宙域内で幾つかの残害と共に、唯一原型を残している小型戦闘機と思しき機体を回収、そのコックピットには一人の仮死状態の女性の姿があった・・・。


後書きと言うか感想。

さてこの後どうなるか気になる所でしょうね。
実際この後考えられるシナリオは、SBAには幾つもあるように思えます。
なにせ銀河連邦、地球、RVR、もしかするとオーンまで、と今までのサンダーフォースシリーズの要素のほとんどが絡み合えるのでここは敢えて話を止めておきます。
(時間があれば幾つかのパターンを書くかも)

ちなみに当初は、銀河連邦軍が偶然RVR-02を回収して地球圏の存在を知るとか考えましたが、なんかTFVと似てるのでボツ。
代わりに『ライネックスの使っていた実弾兵器は銀河連邦軍基地から(時空ポテンシャル連結理論を応用して?)転送されている』とか言う怪しげな設定を勝手に創ってしまいました。(爆)

しかし本当のところ、世に出ている多くのシューティングゲームの自機が、湯水のように実弾兵器を撃てるのはどんな理由なんでしょうねぇ。(疑問)

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