ープロローグ:ケース2ー
ThunderForce Episode IV
〜その後〜
銀河歴893年。
銀河連邦軍はオーン帝国との戦いを終え2度とこのような無秩序な軍隊をださんとし、各惑星間の管理、監視体制を強化した。
この強化に伴い銀河連邦は独立機関「妖精」を発足、以後、彼らにより主立った惑星間航行が規制された。
しかし、規制を加える反面、妖精は政治の統一を人の手にはおかず各惑星間航行システムにゆだねていた。
このシステムは、かのオーン帝国が使用した「ケルベロスシステム」の技術が応用されており、その亜空間転移システムは多大な効果を与え、民衆に生活レベルを変えるほどの結果となっていた。
しかし、妖精のその活動の裏にはオーン帝国誕生の謎の究明というもう一つの目的があった。
妖精がオーン帝国誕生の歴史を追っていく過程で「気象管理システム[ヴィオス]級マザーコンピュータ」が浮き出てきた。
これは銀河連邦による銀河統一の成された元年に各惑星に配備されたもので恒星からどんなに離れた惑星でも平等に日照を得られるという今では当たり前のシステムとはいえ、当時では銀河を統一の要となった革命的なシステムであった。
このコンピュータには当時の技術の粋が集められており、惑星の文化状況に応じてコントロールするという感受性の高いシステムが採用されていた。
銀河統一から数世紀とたつ今日、このシステムがオーン帝国を生むきっかけとなったことを証明することはできないが、「ヴィオス」という単語に見ぬ振りはできなかった。
このことを重く見た銀河連邦は機密保持のため各惑星に配備された惑星間航行システムを急遽凍結した。
正式な発表もなしにシステムの停止を余儀なくされた民衆は暴動を起こし、オーン帝国対戦以来の戦争が勃発する。
悲劇にも、ここにきて人類同士の争いとなったのだった。
恒星から一番遠い惑星エリスでは民主運動の拠点が置かれ、その総長を務めるのは「スフィネス・T・ディバイス」という男だった。
彼は元連邦技術士官であり、凍結されたケルベロスシステムを起動させるのであった。
その民主運動から早3年。
各惑星と妖精部隊とのゲリラ戦となったこの戦争は泥沼化し、人々は疲れ切っていた。
そんなある日、民主運動の拠点エリスにおいて防御システムであるケルベロスが暴走を起こす。
システムは銀河連邦のマザーコンピュータをも占拠し、第二のオーン帝国の誕生となりかねなかった。
人類の驚異となりかねないと思案したスフィネスらは銀河連邦と一時的共同戦線をくみ、これに対抗する。
この戦いを通称「オーンの亡霊」と呼び、一週間にわたって銀河連邦本国に火種をつけた。
この結果、銀河連邦、民主組織はそれぞれ力を弱めることとなり、戦争は終結したかに見えだった。
だが、ここで銀河連邦独立機関である妖精が銀河連邦を解散させ、主権、運営権を剥奪し、新制銀河統一組織と成り上がった。
見るに見かねたスフィネスらは解散した銀河連邦らを取り込み反銀河連合として再結成。
その監視を行なうこととなった。
ThunderForce Episode VI
〜残された人々〜
反銀河連合は武力行使は行なわず、妖精の監視のみを行なっていた。
しかし、日に増すその強大な組織の武力行使、制圧に反銀河連合は「我々人類の中に第二のオーンがいる」と上げ、これを「人類の問題」とし反旗を翻す。
もともと軍事体制をとらなかった反銀河連合は圧倒的に不利であったが、産業機器開発企業との連携をくみ妖精に対抗すべく、主力攻撃武装機の開発着手した。
そんな中、新制銀河統一組織の主力戦闘機の実験が行なわれるとの情報をキャッチ、反銀河連合はこれを奪取すべく初めての武力活動を行なうのであった。
そのなかには、懐かしい人影もあった・・・。
裏設定です。詳しくいきすぎると想像する楽しみがなくなってしまいますが、物語にするには、この辺もどうしてもしっかりしておく必要があるのでまとめました。
〜裏設定〜
TF1のパイロット「エイドラ・ファーン」はプレアレオース破壊作戦にて戦死。
TF2のパイロット「ライド・A・ジュピター」は「オーンの亡霊」戦線にて行方不明となっていたが、反銀河連合組織と合流し部隊の指揮を執ることになる。
TF2のナビゲーター「ディアナ・リーン」はライドと結婚し「シェリー・M・ジュピター」を生んでいる。彼女は惑星セイレーンで静かに生きている。
TF3のパイロット「ジーン・R・ファーン」は妖精郡部に所属。
彼はその後、新制銀河統一組織へ入籍。惑星復国に勤めていた。
もともと愛国心も強く、親友であるTF4のパイロット「ロイ・S・マーキュリー」を死に追いやった銀河連邦を憎んでいた。
妖精はそんな彼の気持ちを受け止めてくれた。
TF3のナビゲーター「シィリー・M・ジュピター」はジーンの手足となって部隊の中核にいる。
自ら戦闘機に乗り戦場へと出向くのだった。
ジーンとの関係は深くなく、昔のよしみで行動をともにしていた。
TF4のパイロット「ロイ・S・マーキュリー」は先の戦いで戦死したと思われていたが、密かに帰還していた。
銀河連邦のやり方に存在理由に疑問を抱いており、過去を捨て、名前を変え「クズハ・M・キュリー」とし銀河連邦の監視を行なっていた。
その途中で反民主運動の総長でもあったスフィネスに出会い、反銀河連合結成のとき正式に部隊長として入籍する。
新制銀河統一組織の主力戦闘機実施奪取作戦にて表にでることになる。
TF4のナビゲーター「キャロル・T・マース」はロイと分かれ戦いを忌み嫌った。
だが、産業開発企業の技術部に属した彼女は、新たな工業資源の発掘調査にて、思いもよらぬものを発見する。
このことからか、次期主力戦闘機の開発に着手する。
キャロルの所属した産業開発企業は、表向き反銀河連合と手を組んではいたが、利潤を求める一企業であるため新制銀河統一組織とも繋がりもあった。
さて、6の主人公なのですが、過去のキャラクタたちのそれぞれの思い動き回る中、一人立ちをしていくことになるよう話をくみたいです。
僕の考えている設定では、戦争に巻き込まれるきっかけとして、5のReffiに出会うところとしています。