このHPを開設する大きな切っ掛けとなった、セガBBSでの九十九つづるさんのサンダーフォースツリーを(一部編集して)再現します。
予め言っておきますが、全文通してかなりの長文になります。
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質問:サンダーフォース5の設定(長文)
九十九つづる 99/03/21 02:34:54
SS&PS用の名作シューティングとして名高い「サンダーフォース5」ですが、その世界設定等について詳しい方にお訪ねしたい事があります。
長文になりますが、よろしければお付き合い下さい。
なお各質問はPS版「サンダーフォース5」内オプション設定「Text Viewer(テキストビュアー)」における「Explanation(エクスプラネーション)」項を参考にする形で行われます。
にも関わらず、PS版隠し要素として使用可能の「01Ex」は、火力こそノーマル(ブルー)の1.25〜1.5倍ほどアップしている様ですが、機動性能は全機中最も劣悪。
単純に、そのパワー配分を火力に振り分けた仕様にしか感じられない、のですが・・・。
何か、他の設定が絡んだ上での状況なのでしょうか?
さて、実際にその性能を「RVR-01」と比較した所、初期武装が「Twin shot(ツインショット)」から「Blade(ブレード)」へ、「Back shot(バックショット)」から「Railgun(レールガン)」へと、それぞれ移行強化されていますが、それ以外は全て「RVR-01」と同等の性能としか感じられないのですが・・・。
(しかしながらエンディング時、すばらしい加速性能を発揮・脱出に成功するあたりは、機能強化の現れなのでしょうが・・・。)
同機の具体的な機能強化の内容(正確には「RVR-01」との開発内容の差異)をご存じでしたら、是非教えてください。
「RVR-01」は「Vasteel」の単なる単なる模倣に過ぎなかった訳ですが、それに対して「RVR-02」の開発コンセプトは、本来のRVR計画〜「Refinrd Vaswteel Replica(リファインド・ヴァスティール・レプリカ)」〜を踏襲しています。
すなわち、「Vasteel-Technology」を利用した、出来得る限りの地球上の技術との融合による「究極の超高機動小型戦闘機」の開発を目的にする訳です。
設計思想が根本的に異なるこの2機、いかに「RVR」というシリーズ下の中にあったとしても、互換性能がある、とは思えないのですが・・・。
しかもコクピットという中枢端末における互換性能ですから、益々よくわからなくなるのです。
すなわちゲーム中に登場する「RVR-02」は、暫定的にそう呼ぶだけであって、本来開発中の「RVR-02」とは別物なのではないだろうか?と思うのです。
大気圏外に上昇しなければならない、という緊急事態を受けて、作戦本部が急ごしらえで「RVR-02」の一部分を換装できる様、「Brigandine」と共に射出したのではないでしょうか。
しかしながら、これはあくまで予想の域を出ません。
しかしながらそれ以外の、「現段階における実用化は程遠い」と称される試作兵器は、その殆どがゲーム中に登場しているようです。
(「RVR-02」しかり、「Brigandine」しかり。)
「Ishtar edge」とは、もしやゲーム中における、いわゆる「SHIELD(シールド)」の事、なのでしょうか?
解説にはこの兵器、「ナノマシンを薄膜状に展開して弾性兵器と近接物からの防御に使用する」とありますが、その他の用途として「任意のタイミングでそれを陽子崩壊させ、前方への有効な攻撃手段として移行させる」となっています。
この事から判断して、単なる「SHIELD」の事とは思えないのですが・・・。
これも、本来の用途の全てを再現できず、暫定的に「SHIELD」という形で装備されているもの、なのでしょうか。
SBA 99/03/21 06:36:14
1:RVRー01
RVRが「Refinrd Vaswteel Replica」の略で、Vasteel-Technologyを利用した超高機動小型戦闘機の開発コードであり、RVR-01はオリジナルVsteelのコピーが目的となっていたはずです。
しかし、実際の開発において問題となったのはVasteel(ライネックス)の機体上部に装備されているサンダーソードユニット?の開発だったのではと思います。
サンダーフォース4において、サンダーソードユニットを装備していない未完成の状態でライネックスを出撃させていることから、サンダーソードユニットが当時の銀河連邦軍の最先端技術であっただろうと考えられ、それだけにそのコピーも難しかったはずです。
実際RVR-02においては事実上2つ装備する形になってしまっていることから、サンダーソードユニットの完全なコピーには人類はまだ至っていなかったと思われます。
そのため本来のRVR-01 Exの開発計画ではサンダーソードユニットから得るはずのエネルギーが足りないため、結果的に機動性が犠牲になってしまったと考えます。
2:RVRー02
量産性に致命的な問題が発生したため、RVR-02の開発は凍結されました。
しかし、RVR-02開発コンセプトの一つ”現人類の持つ兵装技術とVasteel-Technologyとの緊密な融合”に関した研究データがあったはずで、それをもとにRVR-01のコクピットを中核として再設計したのがVambraceだと考えられると思えます。
3:Ishtar edge
これは上に書いたサンダーソードユニットのシステムの事ではないかと思います。
前方への有効な攻撃手段と言うのはVasteelオリジナル(ライネックス)のサンダーソードの事であり、ライネックスのクローユニットではナノマシンを完全に覆う形であったのではと思う。
またライネックス以前のステュクスなどにもシールドがあることから、シールドは別のシステムか、もしくはその発展にサンダーソードがあったのではと考えます。
しかし、4のエンディングや5のオープニングを見る限り、クローユニットは回収されていないので、VasteelにあったデータだけでRVRシリーズのクローは開発されていたのではと思います。
九十九つづる 99/03/22 02:16:35
追加情報:テクノソフトさんのH.P中記事からのソースです。
アドレス:http://www.tecnosoft.com/
「Rynex(ライネックス)」開発当時の銀河連邦軍にとって最新鋭の武装であった、というのも非常にうなづける話ですね。しかも、そのオリジナル「T-S-C-U」でさえ技術的に未完成の域を出ないものでしょうから(笑)、最終的に検討されていた「T-S-C-U」の能力などは、ほとんど計り知れないものだったのでしょうね。
技術に目覚めて間もない人類にとっては、正に過ぎた技術なのでしょう。
確かに「RVRシリーズ」における「Craw Unit(こちらの「クロー」のつづりは「R」なんですね)」、オリジナルに比べて制御機構が不安定でしたね。
(クロー、消えちゃいますからね(笑)。)
そしておっしゃる通り、「RVR-02」、大型化したソレを2基登載していますね。しかし、「T-S-C-U」の再現には至らなかったのでしょう。おそらくは、パワー不足と技術的問題の双方において。
しかしながら、「T-S-C-U」の目指した技術そのものは、「Vasteel」から導き出し得るものの様ですね。
何故ならば、最終ステージの「名もなき存在(笑)」がバッチリと「Thunder Sword」的兵器を駆使してくるからです(笑)。
以上の事から推察するにあたり、「RVR-01Ex」に関してのご意見にはうなづけるものがあります。
「RVRシリーズ」における、予定と比べた決定的パワー不足にあえぐ作戦本部が、その限られたパワーを特化させて造り上げた、と判断するのが一番妥当なようですね。
火力の「01Ex」、機動力の「01His」という様に。
機体解説に関しては「機体性能を上げた」と銘打つことで、絶望的状況下におけるパイロット達の士気を高めよう、といった目的があったのかもしれませんね。
いづれにしても、この件に関する公式設定の公表を望みたいものです。マニアックで面白い設定をね(笑)。
この「光の翼」、「RVRシリーズ」における、いわゆる「Over Weapon(オーバーウェポン)」状態と同じ形態から移行発生しています。すなわち、各部ユニットが開放状態になり、「放熱」しているかの様な形態から。
あのシーンでは、爆発炎上する「Judgment Sword(ジャッジメントソード)からの脱出を目的として「変形」していますから、「Over Weapon」時とは、その用途が明らかに異なっています。
これはあくまで推測ですが、あの形態には「Craw」を形成するナノマシン群を開放状態に移行させた際に発生すると思われる、膨大なエネルギーを文字通り「開放」させる為のものではないか、と考えます。
それは単純な熱エネルギーだけではなく、現「Craw Unit」では処理しきれない、暴走したナノマシン群そのものを開放する事も考えられるのではないでしょうか。
その開放されたナノマシン群の精髄を兵器に転用したものが「Rynex」における「Thunder Sword」であり、また現時点ではそれを制御しきれずに拡散させてしまう「Thunder Sword」への片鱗であるのかもしれません。
爆発から逃れる推力を得る為に、「Ishter edge」のベクトルを後方に集中させ、空間を「はばたいた」、と考えられます。
「Ishter edge」とは、現人類が追いかけても追い付くことの叶わない、「Vasteel-Technology」中最も高度、かつ最も破壊的な技術の鬼子なのではないでしょうか。
そして、いつか追い付く時がくるでしょう。
「Guardian(ガーディアン)」が恐れていた様に。
しかし、その技術によって最後の爆発から逃れる事に成功するのは、考えてみれば何か恐ろしい様な気もしますね。
SBA 99/03/23 06:17:27
追加&質問です。
まず、RVR-01とRVR-02の互換性についてですが、これにはReffiが大きく関係するのではと思えます。
その理由として、ReffiがGuardianの超干渉能力に対抗するためにRVR-01に登載されていること、これから考えるにRVR-01とRVR-02に互換性があったというよりも、対Guardian戦にReffiが必要不可欠だったのが理由ではないかと思えます。
また、Reffiがパイロットとの密接な思考同調を前提に設計されていることから、一人一人に合わせカスタム化をしてあり、パイロットの戦闘経験と共にReffiも成長していくのではないかとも考えられますね。
サントラCD"Technology"の用語解説によれば「〜制御中枢の暴走を防ぐためRVRに登載された」とあるので、もしかすると当初のRVR計画にはReffiは無かったのかも知れませんね。
それと質問ですが、Guadianの反乱の本当の原因・理由は何だったのでしょう?
僕には敵キャラなどに何かオーンを感じるモノが幾つかあるんですよね。
Guadianの3原則の一つ”知識への探求”が、Vasteelの中のオーンの兵器データに向けられ、それが自らを第二の”カウ・ス”や”ヴィオス”にしつつあったのでは、、、、、なんてね。
九十九つづる 99/03/28 (BBS上のツリー消去に伴い、以下メールにて)
*「RVR-01」・及び「RVR-02」間のコクピットブロックの互換における「Reffi」との関連性*
なるほど!「Reffi」、それがありましたね!何故、僕はそこに気がつかなかったんでしょうか。
つまり、「Reffi」の搭載は「対Guardian兵器」である「RVRシリーズ」にとって必要最低条件だった訳ですね。
これは重要な要素でしたね(汗)。
しかしながら「Reffi」とは「対Guardian」の為に開発されたシステムですから、SBAさんのおっしゃる様な「RVRシリーズの中枢システムは当初から「RVR-01」の中枢システム=コクピットを基本としていた」訳では無い様にも思われます。
その操縦システムの基本が、いかに「パイロットと同調させた脳波コントロール」だとしても。
つまり、パイロットとの「同調」をはかる十分な「時間」さえあれば、その基本システムを踏襲しながらも全く新たに開発・進化された「RVR-02専用コクピット」が用意されてしかるべき、だと思うんです。
マシンの進化に併せて、その性能を十分に引き出す事の出来る専用デバイスが。
そして、後に「対Guardian兵器」として位置付けされた「RVRシリーズ」には「時間」が無かった訳です。かつ、「RVR-01」の能力だけでは「Guardian」に対抗する為の十分な解決には至らなかった。
そこで開発の間に合わない「RVR-02」を、完成次第前線にて「換装」する事を余儀無くされたのではないでしょうか。
そこで、SBAさんのご意見を元に、以下の様に新たに考察・まとめてみました。
:「対Guardian兵器」の位置付けが決定した「RVR-01」は、開発途中でその目的変更を余儀無くされた。
一方、凍結状態だった「RVR-02」も、遅ればせながら開発を再開。最悪の状況である「前線での機体交換」を前提に、「Reffi」搭載のコクピットブロックを「RVR-01」より流用する形となった。:
つまり「RVRシリーズ」と「Reffi」の特性上、全く新たな機体にパイロットが同調するには時間がかかりすぎる為、「前線での機体交換」を余儀無くされた「RVR-02」はそのコクピットを流用するしか無かった訳です。
もしも「RVR-02」が当初の目的通り「究極の超高機動小型戦闘機」として、完全なるカスタム機として完成していたならば…。
ちょっと、見てみたい気もしますね。
いづれにしましても、まだまだ考察の余地のある話題だと思います。
こんな「濃い話」が出来る事は、かなり好運な事、なんでしょうね(笑)。
*「Guardian」側兵器に見られる「オーン帝国・他」の傾向性と、「Guardian」反乱の真相との関連性*
そうそう!僕もヒソカに思っていたんですよ、コレ!「なーんか、オーンっぽいなァ…」って(笑)。
5面ボスの最終形態の「尻尾」とか、6面ボスの「Guardian」中枢の構図とか。
そして、SBAさんのご意見を読んで、こんな事を思ったんです。
「オーン帝国」や「ヴィオス」の戦闘データ。
それは、破壊的で刹那的な力。
「全ての行き詰まった問題は、 圧倒的な武力により解決せよ」ともいうべき、破滅的で非生産的な本能、なのかも知れません。
「Guardian」は、きっとその「本能」を植え付けられたに違いありません。生まれたその瞬間から。
だって、「Guardian」はある意味「オーン」であり「ヴィオス」であり、その落とし子でもあるんですから。
一方、「彼」はもう一つの「本能」を持たされました。
それは、「技術の発展を助勢し、脅威の存在から人類を守護せよ」という、「破壊」と相反する「本能」でした。
そして、それ自体が矛盾する「本能」でした。
何故なら、発展した技術は、人類にとっていづれ脅威となるからです。
それを「行き詰まった問題」と解っていながら、「彼」にはどうする事も出来ませんでした。
今、すぐには。
2つの本能の狭間と、一つの本能の矛盾に喘ぐ「彼」は、その割を果たす為に最前を尽くしました。
人類に多大なテクノロジーを供給する一方で、「Sword Fleet」を始めとする「圧倒的な」破壊兵器を大量に造り続けたのです。
その兵器群の中に、かつての「オーン」や「ヴィオス」の片鱗が見えたかとて、何等不思議では無いでしょう。
「彼」の知る「圧倒的な武力」は「オーン」であり「ヴィオス」なのですから。
そして、反乱。
「彼」の中では、全てが周到に計画された事でした。
「行き詰まった問題」に対する解決策。
それが「圧倒的な武力」の行使でした。
それだけが「彼自身」を確率出来る、矛盾しながらも唯一の方法だったんです。
「彼」が育てた人類を、「彼」自身が滅ぼすのです。
発展した技術の脅威にさらされた「人類」を守る為に。
そして、「彼」が最後に望む物。
それは、全てを周到に運び、破壊を導いた元凶、そう、「彼自身」の破壊でした。
今や、人類の最大の脅威となってしまった「彼自身」の破壊でした。
そして、その幕引きを人類が行う事によって、全てが完結するのです。
何故なら、それは「人類の守護者」である「彼自身」がもはや破壊されても良い、という証明になるからです。
「もう、人類は自らを守護する事が出来る」
という証明に。
…この後はご存じの通りです。
そう、崩れゆく「Guardian」は、つぶやく様に最後のメッセージ〜LAST LETTER〜を人類に宛てました。
「RVR-02」の破壊を、と。
最後の「Vasteel」の破壊を、と。
この物語はもしかしたら、ある人工知能の「生きる苦しみ」を詠ったものなのかも知れませんね。
そんな事を、感じました。